2005/04/04

DWA LightUI/パフォーマンス

developerWorksの記事を読んでいたら、DWA(Domino Web Access)の軽量UI(Lightweight UserInterface)の記事を見つけてしまいました。面白かったので、ちょっとご紹介します。
http://www-128.ibm.com/developerworks/lotus/library/dwa-clientperf/

6.5.4 から、もしくは、6.5.3にhotfixを適用することで、DWAクライアントのパフォーマンスが高速になる、というのが記事の内容です。何 でもクライアントレスポンスタイムが、30-40%はやくなるそうです(こういう数値はまともに信じてはいけないわけですが、最もパフォーマンスが影響し やすい、低スペックのPCでテストすると、ベスト時にはこうなるそうです)。

DWAはどのように動くか
  • DWAのメールテンプレート(inotes6.ntf)ベースのDBに、データを蓄積
  • Forms6.nsfという、共通のロジックやフォーム(HTMLやJavaScript)を使ってクライアントに表示させる、全員共通のDB
  • さらにHTTPタスク自身にも機能を持たせている
HTTPリクエストに対して、適切なフォームがロードされ、ユーザーのメールDBデータを使って、HTTPレスポンスが作成されます。レスポンス自体は複 雑で、このレスポンスには、関係するデータやスクリプト、スタイルシートなどとセットとなり、ブラウザが頑張って表示する、という仕組みだそうです。

ということから、DWAのパフォーマンスは以下の影響を受けます。
  • クライアントハードウェアスペック
  • ネットワーク転送時間
  • Webサーバーのリクエスト生成時間
  • ブラウザ側の処理時間
まあ、確かにそりゃそうだろうと思います。ちなみに、推奨は、IE6.0かMozillaを、Pentium IV 1GHz の、512Mメモリマシンだそうですが、私の感覚的にも、そんなところが妥当でないかと思います。
DWAの場合、多くのJavaScriptをクライアント上で実行させるので(しかも、XMLデータの加工表示などを行うので)、クライアントスペック、いかにも大事そうです。

パフォーマンステストについて
  • DWA LightUIを使う限り、ネットワーク圧縮はレスポンスタイムにほとんど影響がない
  • テスト結果をみたかんじ、確かにhotfix/lightUIは軽そうです。MozillaよりはIEがよさそう
  • DWA StandardUIでは、ネットワーク圧縮は、細い回線においてレスポンスタイムに効果がありそう(速い回線だと、解凍処理のオーバーヘッドで微妙なところ?)
パフォーマンスアップについて
  • Webサイトルール文書を使って、アイコン情報を使いまわさせる
  • GZIP圧縮は、高速マシンには有効、低速マシンには逆効果なので、マシンをみて様子を考える。(なお、ブラウザ単位でオフにすることも、ブラウザの設定で可能)
  • ブラウザのキャッシュ管理
  • Light UI(なぜ軽いか、というと、GIFイメージやグラディエーションを極力減らしているそうです。iNotes_WA_UI=inotes_liteというnotes.iniを使うそうです。)
  • 子ウインドウの使いまわし(これも新機能で、やはり、notes.iniにてiNotes_WA_ReuseChildWindows=1とするそうです)
  • ドラッグ&ドロップ使用不可オプション(DWAカレンダーディスプレイオプション)
  • カレンダーのサマライズビューの利用
  • ブラウザの設定(スムーズスクロールの使用不可など...)
  • サードパーティ製のアクセラレータ(ネットワーク圧縮、SSLなど、だそうです)
ということで、わりと6.5.4はパフォーマンスが期待出来るのかも、という記事でした。LightUIと話をきくと、PortalUIやら通常のWeb メールに加え、UIの数が増えるぶんだけ、現場のノーツ屋さんは大変になるかと思いましたが、どうも、みためがちょっぴり変わるくらい? 確かに、この記 事を読むだけだと、「無意味にリッチ」な部分を落としたようにもみえる、「チューニングの1つ」ともいえる程度の変更でもあるようなので、期待したいとこ ろです。

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