2006/05/29

ビューの情報をExcelへ

私自身は日頃使わない、というか、多分1度も使ったことがないのですが、ふと思い出したので書いておきます。

Notesのビューで選択した情報を、クライアントのメニューから「表形式でコピー」することが出来るのは、かなり有名だと思います(Notes 6以降)。
ここでクリップボードにコピーしたビューのテーブル情報は、そのままExcelなどに貼り付けることが出来ます。

これも、予想通りIBM Lotus Notes/Domino Hints and Tipsに既に書いてありました。

Copy data from Notes to a spreadsheet

お手軽ネタなので、小規模構成にどうぞ、とのこと。自動同期ソリューションではないので・・・。


その他、Notes 6からは、ビューにグリッドが入ったり、ビューから直接編集出来るようになったりしているので、もしクライアントが完全にNotes 6以降で統一されているのなら、こういった機能も利用してもよいかなと思います。

2006/05/28

WebページからNotesへのコピー&ペースト

Notesに限った話ではないのですが、自分が普段使っている小技を書いておきます。

Webで情報を検索して、ページの1部(パラグラフであったり、単語であったりしますが)をNotesクライアントに貼り付けることはよくあります。メール本文やディスカッションフォーラムに貼り付けることが多いです。
ところが、Webブラウザからコピーすると、「HTML形式」をそのままコピーするため、Notesのリッチテキストフィールドに普通に貼り付けると、HTML属性(色とかサイズとか、その他いろいろ)が維持されてしまいます。一方、本当は文字列の中身だけを貼り付けたいんだけれど・・・というニーズも多いと思います。

これまで、よく使っていたのは、メニューの「編集」→「形式を選択して貼り付け」→「文字」という方法でした。Notes以外のアプリケーションでも同じことが起きる可能性がありますが、こういったメニューがないアプリケーションでは、仕方なく一度テキストエディタにペーストしてから、再度コピーしていました。

ところが、最近、Firefoxの拡張に、 Copy Plain Text という拡張があることを知りました。形式を選択して貼り付けもよいのですが、やはり、Ctrl-Vで貼り付けたいという希望もあると思います。
そういう場合、この拡張を使うと、クリップボードに「テキスト形式」で簡単に貼り付けることが出来ます。
IEの場合はちょっとわかりませんが、Firefoxユーザーには便利だと思います。

2006/05/23

リストの上下並べ替えショートカット

前回Ctrl-M のご紹介をしたのですが、もう1つ、あまり知られていないけれど、結構便利なショートカットを思い出しました。

リストや表をNotesの機能を使って作っているとき、順番を入れ替えたいときってよく出てくると思います。こんなとき、Notes 6からの新機能を使うと、ショートカットキーだけで簡単に入れ替えることが出来ます。

Ctrl + ↓ です。矢印キーとCtrl。上に行く場合は↑です。

本来は、マインドマップなどを書いてきちんとブレインストーミングするのがよいのでしょうが、ちょっとしたことを箇条書きにする場合、思いついた順に書き並べ、これで順番を並び替えて頭を整理するなんていうのは、私はわりとよくやります。
下のエントリが浮かび上がっていくのは、なんとなくバブルソートを思い出させる操作です。

こういうことは、Alan Lepofskyがわかりやすく書いているのではと思い検索してみると、やはりありました。絵が書いてあるので、直感的に理解しやすいかと思います。

Re-arranging values in a list or cells in a table

2006/05/18

アプリケーションのパフォーマンスが・・・

アプリケーションのパフォーマンスが悪い。

そんなときに、どこを疑いましょうか。
また、そんなことにならないように、何を注意しましょうか。

というトピックで、お話をする機会があったのですが、参考となる主要リソースをここにまとめておきます。いまさら的な話ですが、何かの役に立つかもしれませんので。
個人的には、そんな話をきくと、ビューの状況(数や個々の複雑さ、選択式、列など)と読者フィールドの使用状況、あとWebエージェントの呼ばれ方などが真っ先に気になります。
フォームまわりでは、@DBLookupの呼び方も、影響が大きいみたいです。

その他、ループの書き方、@関数の利用、データベースプロパティなど細かい項目もいろいろありますが、上記3つのリンクが参考になるかと思います。


読者フィールドが与えるパフォーマンスの話は、思ったより知られてない可能性があるようなので、ちょっと引用してみます。

Reader Names フィールドがパフォーマンスに与えるインパクト より引用
ノーツ/ドミノがあるビューを表示したとき、フルページ (64K) のデータを引き出そうとするからです。データベースが Reader Name フィールドを使用するとき、サーバーは、データがフル・ページになるよう十分な文書を検出するまで、それぞれの文書の Reader Name フィールドをチェックしなければなりません。結果的に、ビューで、限られた数の文書にアクセスしているユーザーがこのビューを操作しようとした場合、ペー ジ全体を文書で埋める前に、サーバーは何百何千もの文書を検索します。このプロセスの間、そのビューを他のユーザーが操作しようとすると、初めのユーザー の検索処理が終了するまで、後のユーザーは待たなくてはなりません。実際、Reader Name フィールドが検索されるのを同時に待つユーザーが増えるほど、サーバー・パフォーマンスは損なわれていきます。
文書数が大量にあって、1人が見れる文書が極端に少ない時のお話です。

2006/05/17

Live blogging from DNUG/IBM Lotus Technical Conferenceより

Live blogging from DNUG/IBM Lotus Technical Conference keynote

Ed Brillのブログエントリーより。
いくつか興味深いところがあるのですが、まず、7.0.2のRSS Feed Generatorのピクチャショットが公開されました。画面はわかったけれど、ロジックはまだ不明です。

もう1つの大きいニュースは、Hannoverに、ワープロ、表計算、プレゼンテーション機能が入るという点です。反応は微妙だろうと思ったのですが、コメントを見る限りは思ったよりずっとポジティブなようです。
IBM Productivity Tools というのがODF(Open Document Format)をサポートしているのですが、これがHannoverにも含まれるようです。

ちょっと実際に見てみないと、コメント出来ませんが・・・。

2006/05/15

Admin 2006

あまり意味のあるエントリでないのですが、ちょっとした話題として。

日本にはかつてNotes/Domino Magazineという雑誌がありましたが、USにもDomino系の雑誌はいくつかあります。その中でも有名な雑誌は「The VIEW」でしょう。 私も以前は少し読んでいましたが、最近はご無沙汰です。決して安い購読料ではないのですが、意欲ある日本人技術者で自費で購読していた人も身近にいたような気がしました・・・。

このThe VIEWは雑誌だけでなく、定期的にいろいろなConferenceをやっていて、開発から管理、移行など様々なトピックで技術的な情報を発信し続けています。このイベントのよいところは、セッションスピーカーが幅広く集められている点にあると思います。雑誌の記事もそうですが、Lotusのメンバーだけでなく、個人でコンサルタントをしているような技術者が、セッションを持ちます。旧Iris(開発)の人たちの話も、時にディープで、時に我々が知りえない内容が出て面白いのですが、現場のコンサルタントたちの話も即戦力的で非常に面白かったりします。

つい最近、ボストンで、Admin 2006 というConferenceを行っていたそうです。特に内容について深く知っているわけではないのですが、どうやらHannoverについてのセッションが盛り上がったようです。

"Hannover" is just a code name for the next release of Lotus Notes

Hannoverブログからのエントリです。タイトルは、「Hannoverって、次期Notesのコードネームなんだよ」というものですが、ぼそっと興味深いことも書いてあります。

今回、複製機能の改良を試みようと、いろいろとディスカッションをしているそうなのですが、その改良でもって、「レプリケーション」の呼び名を「シンクロナイゼーション」に変えようという意見もあるそうで。
当然ながら賛否両論だそうです。

日本では「複製」と呼ぶだろうからいいにしても、いろいろな意味でReplicationのままにしてもらいたいのが個人的意見です。Notes.iniとかLotusScriptとか書き換えるの嫌ですし、そのままでよいならReplicationでよいですし・・・。
と、トーンダウンしながら、複製の改良というのに期待します。

2006/05/11

RSSとBlogテンプレート

ニュース的なコネタです。

Ed Brillブログにて、Domino 7.0.2の話が紹介されています。
Intranet Journal: Enhance Your Lotus Intranet with Open Source Solutions (and Notes/Domino 7.0.2)

その中で私が興味をひかれたのは次の2点。
  • ブログテンプレート
  • RSSフィードテンプレート
ブログについては前々から噂がありましたが、どのような実装なのか興味津々です。
以前、dominoblogの作者がIBMに入るとともに、このテンプレートが製品の1部になるという話があったのですが、そのことなのかもしれません(し、違うかもしれません)。

New Beginnings....

LotusphereでKevin Cavanaughが、将来的に「RSSフィード」と「ブログテンプレート」がDominoに入るなんてことを言っているので、こっちの話かもしれませんが。

RSS feeds and blog templates coming in Domino


個人的にとても興味があるのは、RSSフィードテンプレートです。
どうやら、フィード対象NotesDBの設定情報を入力すると自動的にRSSフィードを生成する集約されたDBのようで、ネイティブコードとしてRSSをサポートするわけではないようです。

私も、任意のNotesDBのRSSを生成する、集約したNotesDBを作ることの意義について、昔考えたことがありました。イメージしていたのは、RSSフィードを発信したいDBの必要情報(channel情報となるDBの情報、およびitem情報となる、フィールド名など)を設定しておき、OpenAgent(+DB名を引数で)でアクセスしてリアルタイムにRSS生成するというものです。が、無数のRSSリーダーにOpenAgentが毎回お相手するのは、デザインとしてあまり美しくないかな、と、あっさりあきらめたものです。どういうものになるのか、ちょっと楽しみです。

出来れば、ReadViewEntriesのように、URL引数で、例えば ?ReadRSSのような引数でビューをアクセスすると、ビュー情報をRSSで出力してくれたら素敵だなあ、という妄想もありました。が、DXLと違い、任意のDB(どのようなフィールド定義であっても)に対してRSS出力を実装するのは難しいかな、と、これまた妄想で終わっていたところです。ネイティブ対応は難しいのかもしれませんが、どんな実装になってもよいので簡単に各DBのRSSが出力出来るようになる日を待ちわびております。(もっとも、現状でもそれほど難しくはないのですが)

2006/05/06

Hannoverについて

Hannoverに対する私の個人的興味は特別高いわけではないのですが、ともあれ、一応Hannoverに関連するブログ(Designing the User Experience for Lotus Notes and Sametime)にはざっと目を通そうと思っています。

最近のエントリより

Including Outlook users

特別興味をひかれたわけではないけれど、まあ、「へぇ」ボタンくらい押してもいいかなあと思いました。
内容は、「Outlookユーザーの意見も(一応)きいていますよ」というエントリ。IBMが買収した企業の中には、元々Outlookを使っているところもあり、そういったユーザーはNotesへ移行してもらうことになるけれど、そうしたユーザーへインタビューもしています。とのことです。

このOutlookユーザーへのインタビューもそうですが、このブログオーナーの興味のあるサイトや購読ブログを見ると、わりと幅広く情報収集をしており、本気で考えている姿勢は感じられます。(ブログ画面右側)

例えば、Appleのヒューマン・インタフェースのガイドライン
Apple Human Interface Guidelines
それから、
Lotus Notes Sucks site
というサイトまで目にしているようです。

また、Microsoft技術者のブログも購読しているようで、
Jensen Harris - An Office User Interface Blog
Melissa Macbeth on Outllook Tasks and Time Management

など。さて、こういった研究成果はどのようにHannoverにつながるでしょうか。

2006/05/02

システム管理プロセスで名前変更

私はRSSリーダーで、英語版サポートページ(Knowledge Base)を読んでいます。毎日何十エントリか更新があるので、タイトルだけざーっと斜め読み確認していて、非常に気になる記事だけ目を通しています。
(なおRSSリーダーはBloglinesからLivedoor Readerに変更しました。OPMLサポートなので移行もラクでした)

この前気になった記事はこれです。
AdminP Rename request does not complete; User is not prompted to rename ID

システム管理プロセス(Adminp)を利用すると、ユーザー名変更などがあった場合に、バックグラウンドでACLや読者フィールドなど、非常に多くの部分を自動的に変更してくれ、スムーズな名前変更が可能になります。
ところが、実は1つだけ(?)落とし穴があり、「Dominoディレクトリのユーザー文書パブリックキーと、ユーザーIDのパブリックキーが異なる場合、Adminpが動作しない」という現象が発生します。
そもそも、Adminpというのは、ユーザーがサーバーにアクセスしないことにはその後の処理が流れていきません。そのため、「誰がどこまでどうなったか」のトラッキングなどが実際のプロジェクトでは重要になるのですが、エラーログも残らず「ただ処理されない」という状況であったために、大規模で認証変更などを行う場合は結構悩ましい問題でした。(再認証を行うときに、Dominoディレクトリを正しく指定しないときにこの問題の根本原因が発生しますが、管理者はIDファイルのみのことを考えるので、結構ありがちといえます)

この技術文書によると、Domino 6.5.2から、ログが残るように変更になったそうです。私自身まだ検証していませんが、ログが出るだけで、認証移行の作業はトラッキングにおいて随分ラクになるのではないかと思います。いずれにせよ、このエラーログが出た場合は、ユーザー文書に正しいパブリックキーを入れる必要があるのですが・・・。

2006/05/01

Ctrl+M

本当にコネタなのですが、Notesクライアントをお使いの方には是非ともお勧めしたいショートカットです。思った以上に知られていないようなので、ここでご紹介しておきます。

Ctrl+M : 新規メールの作成

Notesクライアントだからこそ、このようなことが可能になっているわけですが、このショートカットは、「便利」なだけではなく、メール送信までにかかるアクション数が大きく減ることから、人と人との距離がさらに縮まるのでは、というのを重要視する声もあるようです。(もっとも、メールのようにIMを使うというUS的なアプローチもあると思いますが。)

このショートカット、私自身は、かなり日常的に使っています。技術者に限らず、一般のNotesクライアントユーザーさんにも便利なものだと思いますので、機会があったらご紹介してみて下さい。