2007/12/29

IBM Lotus Notes and Domino 8 Reviewer's Guide

こんな年末になってしまいましたが、IBM Lotus Notes and Domino 8 Reviewer's Guideの正式版がようやくUSで発行されました。Notes/Domino 8 に関する新機能をざっと確認する場合は、画面ショットも豊富で便利かと思います。

IBM Redbooks | IBM Lotus Notes and Domino 8 Reviewer's Guide

ご紹介しておきます。

2007/12/27

グループの有効期限

idea jamのサイトが好きで、基本的に全部のエントリを眺めているのですが、なんとなく以下のエントリが気になったのでご紹介しておきます。

idea jam - Group expiration

なるほど、グループ文書の有効期限とはあまり考えたことがなかったですが、需要があるものなんですね。作成が簡単ゆえに、増え続けるグループ文書に悩むケースもあると思うのですが、あらかじめ有効期限が決まっているなら、多少の改善にはなるかもしれません。
現行ではそのような標準機能はないですが、少し作りこむことで実現出来そうですし、グループ管理の考え方の1つとして参考にもなるかもしれないですね。

2007/12/21

リッチテキストにスクリーンショットを貼る(2)

前回ちらりと書いたのは、画像加工ツールでサイズを小さくするやり方で、この方法は、文書の作成者に作業が必要となるため、実際には利用者全員で最適化を目指すのは難しいのかもしれません。

そのような操作を行わなくても、Notesクライアントが自動的に256色に減色(GIF変換)する notes.ini オプションがあります。クライアントにこのオプションが設定されていると、自動的に行われますので、ユーザーは意識する必要がありませんし、変換が行われるといっても少なくとも私の手元では変換時のパフォーマンスの問題は感じません。
OptimizeImagePasteSize=1
というパラメータになります。詳細は以下になります。

IBM Lotus Notes/Domino 小ワザ集 第52回 - Japan

デフォルトではこのパラメータはありませんので、貼り付けたサイズそのものでDBに格納されます。ディスクサイズが気になる場合は、積極的に使ってよいと思います。

参考までに、私の環境で簡単な検証をしました。
1400x1050 (16bitカラー) の環境で、フルスクリーンのスクリーンショットをリッチテキストフィールドに貼り付け、サイズを確認しました。
notes.ini なし:760,203バイト
notes.ini あり:237.681バイト

画質の劣化は少なくとも私の目には全く感じられません。実際に、検証されて、その画質劣化に問題ないと判断される場合は、積極的に活用することで、ディスクスペースの節約にもなるし、ネットワークトラフィックの節約にもなります。ユーザーからすると閲覧時のレスポンスタイムの向上も感じられるはずです。

各クライアントへ、どのように notes.ini を配布するかはいろいろとアイディアがあるかと思いますが、参考までにこんなTechnoteもありました。
IBM - 731355: (参考)デスクトップポリシーを使用して notes.ini およびロケーションパラメーターを設定する

2007/12/19

リッチテキストにスクリーンショットを貼る

操作マニュアル、説明資料など、スクリーンショットを撮りながら、リッチテキストフィールドに貼り付ける機会というのは大変多いと思うのですが、フルカラーで貼り付けるとサイズが巨大になってしまいますよね。

きっと、世の中にいろいろと工夫があると思うのですが、結局私は、長年 Padie という減色ソフトを使って16色にして貼り付けています(わりとよくクラッシュもしますが。調べてみると後継ツールがあるみたいですね)。最近のPCでは解像度も高いので、適切なサイズにWindowを小さくする、もしくは撮影したものを画像加工ソフトで切り取って貼り付けるのがよいのでしょうね。スクリーンキャプチャソフトなどは使っておらず、Alt+PrtScを使ってますが、スクロール画面のショットなどには必要なのでしょう。

特に自信を持ってお勧めするわけではないのですが、私の周りでも、時々非常にサイズの大きい文書を目にすることもあるので、どんな選択肢であってもよいので減色に対する意識があると幸せになれる人が増えるかな、と書いてみました。

2007/12/18

英辞郎を買いました

Notes/Dominoに全然関係ないですが、インストールしたいPCがあったので、英辞郎を買いました。もう第三版なのですね。

Amazon.co.jp: 英辞郎第三版: 本

確か5年くらい前から知人の勧めで英辞郎を使っているのですが、もうこれなしでは生活出来ないくらい愛用しています。英語専用の電子辞書も持っているのですが、例文検索や、同義語検索くらいにしか使っておらず、ほとんどは英辞郎をWindowsのクイック起動から使ってます。今のところ、可算名詞/不可算名詞がわからないのが唯一の不満です。(PDICの細かい機能はよくしらないですが、おそらく)

普段英語のブログを見たり、技術文書を読んだりするときは、辞書なしでざーーっと、「なんちゃってリーディング」をするタイプなのですが、そこに求めていた答えが書いてあったりしそうで熟読しないといけないときは、頻繁に使ってます。

私の知人で「英辞郎 on the Web」でいいやーといってる人にも、「是非PCにインストールして使いましょうよ」と日々オススメしております。
ご興味があれば是非どうぞ。

2007/12/13

禁断の compact -d

前の記事で、「禁断の compact -d」と書いてしまったので、少しだけ書いておきます。
compact -d を利用すると、データベースの圧縮時に、既存のビューを破棄します。このため、「圧縮」という意味では、データベースのサイズは最小限にまで縮みますし、結果的にビュー索引は作成し直すことになるため、データベース破損があった場合などの手段としては有効だと思います。

一方、ビュー索引が全て破棄されるということは、次回にアクセスしたタイミングで索引の構築をする必要があります。索引の構築というのは、文書数やビュー設計の複雑具合にもよりますが、サーバーリソースも使いますし、処理に時間もかかります。
1つ、2つのDBの場合、多少時間がかかる程度で済みますが、これが「全てのデータベース」だったりすると、サーバー負荷は最大までに達し、パフォーマンスの問題が発生することにもなります。このようなこともあって、ごく限られたケースのみで使いたい「禁断の compact -d」だと私個人は思ってます。

2007/12/12

データベースカタログの活用について

通常の設定では、catalogタスクは毎晩1時に動作しますが、そのわりに実際にはどの程度活用されてるのだろうか、と思い少し書いてみます。
私はわりとcatalog.nsfが好きで、データベースに関する何かがあるときは、「catalog.nsfは使えないかな」というのをいつも真っ先に考えたくなります。

catalogタスクを実行すると、catalog.nsfに、サーバー上のデータベースの情報が格納されます。DBの基本情報はもちろんのこと、複製や全文索引、ACLに関する情報が含まれます。
個々のデータベースプロパティには「データベースカタログに表示」というチェックボックスがあり、チェックがついているものだけがcatalog.nsfで表示されます。

catalog.nsfに全てのDBを表示させる
実は、catalog.nsfには全てのDBの情報が入っていますが、その表示がビューの選択式でコントロールされています。このため、例えば新しくビューを作成し、その選択式で「DBListInCatalog」に関する記述を行わなければ普通に全てが表示されます。

有効活用の例:使われていないDBを探す
各文書には、DBActSummDispフィールドというものが存在し、複数値フィールドとして過去の利用状況を持っています。例えば、DBActSummDisp[8]では、1ヶ月の読み込み、DBActSummDisp[9]では1ヶ月の書き込みが取得可能です。ビューの列式などで利用可能です。管理用のビューを1つ追加し、全てのDBを表示させ、列をソートすることで、全く利用されていないDBがわかります。
使わないのにサーバー上にあるというのは、ディスクスペースを使うという意味でも、メンテナンスタスクの実行時間が多少増えてしまうという点でも、無駄があるのですが、必要に応じて、DBをアーカイブしたり、もしくは禁断のcompact -dをしてもよいかと思います。

他にも、ACLに関するビューは有用ですし、またテンプレート名順にソートしたり、文書数順にソートしてみたり、など必要に応じて多少の工夫をすることで、より有効に活用できるのではないかと思います。

おまけ:
catalog.nsf自身のACLについてや、catalogタスクの実行頻度(notes.iniのServerTasksAtXXに記述するか、プログラム文書に記述するか)についても、1度見直してもよいのかもしれません。