2013/02/27

Dominoクラスタのセカンダリサーバーへの配慮

今日は、Andy Pedisich のブログで見つけたこのネタより。(この人は、統計レポート関連で、なかなかよい仕事をしているのですが、それはまた次の機会に。)

Connect2013 Here’s a straight up quickie from Paul Mooney and Gab Davis presentation AdminBlast!

実は、私もこの Adminblast 2013 を受講して、同じく Tip #26 は、いいなあと思っていました。
Dominoクラスタリングで運用しているとき、セカンダリーサーバーは、アクセスする機会が少ないほうがよいのですが、いざ必要になったときに、DBのビューが作られていないと、ユーザーは快適なレスポンスタイムが得られません。

そのため、明らかに必要そうなビューがあれば、事前に作っておきましょう、という Tips です。IBM Domino 9.0 からは、似たようなことが、サーバー機能で出来そうなのですが、そうでない環境でも、この Tips は適用していいのではと思います。

Adminblast 2013 の資料は、こちらからアクセス出来ますのでご興味あればどうぞ。

Adminblast 2013. Deck for download

2013/02/23

Ed Brill氏のブログへのアクセス

今月は、必死に Ed Brill氏著書の "Opting In" を読んでいます。
ようやく後半に来たのですが、この本の中に少し興味深いことが書いてあったので、紹介させて下さい。

Ed Brill氏のブログですが、著書の中で、どういった国からのアクセスが何パーセントかどうかが書かれています。そのアクセスの多くは、英語圏からのアクセスですが、では、日本からのアクセスは全体の何パーセントかというと・・・。
1 %なのだそうです。中国やブラジルも同様とのこと。(しかし、だいぶ丸められている気もするので、大きな誤差はありそうです)

この数字が大きいかどうかわからず、以前は Lotusphere のアジア圏からの参加者は 1%くらいなんていわれていましたので、まあそんなものかとも思います。とりあえず 1%でも日本が認識されていてよかったです。
Ed 氏はロールが変わったこともあり、今後英語圏の情報の中で、どこらへんのWebサイトやブログを中心に読んでいくとよいのか、私もはっきりと答えを持ってないのですが、よい情報をみかけたらご紹介していきたいです。

2013/02/20

Mobilizing Employees with IBM Notes Traveler

自分は普段、Lotus Redbook のRSSフィードをチェックしています。先日、Travelerに関するRedbook(Wiki)が発行されていたのに、今日はまた新たに Travelerに関する技術文書が発行されていました。

IBM Redbooks | Mobilizing Employees with IBM Notes Traveler

PDF形式でのダウンロードも出来ますが、本文自体がもうこのページに全部記載されており、PDFでも12ページ程度のちょっとしたソリューションガイド、という位置づけのようです。

基本機能や、構成などについての概要がかかれてますが、以下のあたりを簡単に読んでおけばよいかな、と思いました。

- 図3 のアーキテクチャ概要
- DMZ配置 / リバースプロキシ / VPNを使った、3パターン
- HA構成の概要

また興味深いのは、"Usage scenarios" ということで、PDFの8ページから、IBMの事例が記載されています。
これによると、世界中の19,500のユーザーに対して 20台の Linux サーバーでホストしているとのことです。また、アクセス形式は、リバースプロキシ経由ということです。

短い内容ですので、もし Traveler にご興味があれば、目を通してみて下さい。

2013/02/19

Sametime Meeting が TED に登場

NHKのスーパープレゼンテーションなどで日本でも注目を集めているTEDですが、そのTEDに、Sametime Meeting が登場する、という話をここのブログで知りました。

TED Talks: IBM Sametime Meetings as a translation platform for teaching surgery. (The Sametime Blog)

この中で、外科手術を世界中の医師に教えるにあたり、どのようにして、距離の壁、言語の壁を乗り越えたのか、Dr. Steven Schwaitzberが語っています。

内容は11分くらいで、日本語字幕はありませんが、英語字幕がありますし、話し方もゆっくりですので、医学用語を聞き飛ばせば、理解出来ると思います。
ご興味あれば、お時間のあるときにどうぞ。



2013/02/17

Nerd Girls グループ

IBM Connect/Lotusphere の事後整理をしているうちに、"Nerd Girls"グループの専用サイトがあることを発見しました。

Nerd Girls Group

自分は、このコミュニティが何であるかを語れるほどわかっているわけではないのですが、数年前から見かける用語であり、Lotusコミュニティ全体の中でも存在感があったので、気になっていました。

こちらのブログエントリにその概要が記載されています。
Nerd Girls at Lotusphere - IBM Social Business Insights Blog

技術コミュニティの中での女性の過ごしやすさをテーマに、2009年から始まったようですが、オフィシャルサイトでの今年の IBM Connect での活動をみると、とてもコミュニティとして充実しているようですね。

Gabriella Davisさんは、今年の IBM Connect でも、Paul Mooney氏との、Adminblast で発表されていたり、また SpeedGeeking イベントでも、スピーカーをされていたりと、大活躍されていました。
(私の拙い英語力だと、彼女の英語はなかなか聞き取りにくかったですが、どんな英語も聞き取れる耳を作って、いろんなことを学べるようにならなくては、と反省しました)

2013/02/16

Notes Browser Plug-in と Dominoクラスタ

IBM Notes/Domino 9.0 の期待の新機能の1つは、Notes Browser Plug-in (NBP) です。NBPは、Webブラウザのプラグインとして軽量な Notesクライアントが立ち上がり、ブラウザの中でNotesアプリケーションをそのまま動作させることが出来る機能です。

NBP は、Notesクライアントが持っている基本機能がそのまま動作しますが、Browser技術と組みあわせて動くためDominoクラスタは大丈夫なのだろうか、という疑問があがっています。
これについて、IBM Connect の "Ask the developers" セッションで開発部門からは、「動きます」という返事がありましたが、実際どうなのだろう、ということが、テクてくコミュニティの中で話題になりました。
そこで、手元の環境で簡易検証してみました。

環境:
サーバー :
North/Sphere (Domino 9.0 Public Beta)
South/Sphere  (Domino 9.0 Public Beta)
クライアント:
Notes Standard 9.0 Public Betaインストールに付属するNBP

前提:
両サーバーは同一クラスタに所属
North/Sphere は停止
非管理者のユーザーIDで NBP を起動

テスト1: 
ワークスペースから North/Sphere 上のDBアイコンをクリック
⇒ South/SphereのDBが開く (フェイルオーバー成功)
(図1. アドレスバーも、South/Sphereに)

テスト2: 
ブラウザにブックマークされた North/Sphere 上のDB文書を開く
⇒ South/SphereのDBが開く (フェイルオーバー成功)
※ブラウザのアドレスバーには、Northが表示されているが、実際に開いているのは South/Sphere のDB

 (図2. アドレスバーは、North/Sphereに)

ということで、簡易検証の結果として、Dominoクラスタ は機能しています。
これ以上の部分、例えばアプリケーションの中でサーバー名をハードコードした場合の動作は、通常の Notes Basic クライアントと同じと思えるため、特に検証していません。

何にせよ、ベータ版ですの動作ですので、ご参考までに・・・。


2013/02/14

IBM Notes Traveler Redbook の PDF版

先日ご紹介した、Traveler のRedbookですが、PDF版になって公開されました。Wikiをベースにして書いてあるためか、最新情報は常にWikiのほうを見て下さい、という注釈とともに、Draftという位置づけになっているようですが、こちらのほうが Wiki より格段と読みやすいですし、まとめ読みするならこれがよいと思います。(個人的には、Kindle 版も公開して欲しいです)

Lotus Notes and Domino wiki : IBM Redbooks: IBM Notes Traveler hints and tips for a successful deployment : PDF of IBM Redbooks: IBM Notes Traveler hints and tips for a successful deployment

以前より、Redbook を Wiki で公開し、その後に PDF を公開するというのはあったのですが、今回の PDF はより、Redbookらしいフォーマットになっており、違和感がなくなったような気がします。
Travelerサーバーを構築したり運用したりする方は、是非お手元に保存しておいて下さい。
(Notesクライアントをお使いの場合は、ブックマークバーに、PDFを登録しておくと、すぐに起動できておすすめです。)


2013/02/13

IBM Connectの裏にあった悲しい事故

今日 Paul Mooney のブログを見て知ったのですが、IBM Connect にデンマークから来ていた Kenneth さんが、オーランドでバイク事故にあわれて亡くなられたそうです。
Online book of condolences for Kenneth Kjaerbye


お悔やみサイトが作られており、たくさんの人がコメントされています。
私からもお悔やみ申し上げたいと思います。
Kenneth Kjaerbye's Memorial Website - Condolences | OurMemoryOf.com

ここのコメントを見ていると、いかに Kenneth さんが Lotus Community から愛されていたかがよくわかりますし、また、本人を知らない人たちからも、暖かいコメントが入っているところに、Lotus Community の暖かさを感じました。

自分も昔、病気で入院していたことがあったのですが、そのときにお見舞いに来てくれた人が、「これ海外のお友達からの寄せ書きです」といって印刷した紙の束をくれたことがありました。正直、海外のお友達なんて、思いつく人がほとんどいなかったのですが、ほんの少しだけ仕事で関わったことのある人から、Notes/Dominoの開発部門のビッグネームの人たちまで、お会いしたこともないたくさんの人たちから暖かい言葉をもらって元気付けられた時のことを少し思い出しました。


今日はなんか悲しい紹介記事の話ですみません・・・。

2013/02/10

Ed Brill氏が、エンタープライズ・モバイル・マーケティングへ

先日、Ed Brill 氏のブログで報告が書かれていました。

Ed Brill - My new role: Moving to IBM Mobile Enterprise marketing

Notes Travelerなどもあり、領域的にも近いですが、エンタープライズ・モバイルを今後担当するようで、また、マーケティングという分野への挑戦となるようです。(後任は Scott Souder 氏)
先日のIBM Connect の Ask the Product Managers の中で軽く紹介はありましたが、ブログでも発表となりました。

今、Edが先日出版した "Opting In" を読んでいるのですが、この中では、ブログなどのツールを使って今までいかに Product Manager としてやってきたかが書かれています。きっと新しい場所でも、同じようにソーシャルツールを上手く活用しながらやっていくのだろうと思います。

そういえば、つい最近の Podcast の中で、この本に加え、いずれ、Notes/Dominoの歴史、についての本を書きたいというのを言っていました。もし本気ならば、是非近いうちに実現して欲しいものです。


余談:
最近ブログでこの手の話(おめでたいこと)を目にするとき、時々コメントに「Mazel Tov」と書かれていて、英語圏でのおめでとうコメントの変わった表現を1つ学びました。
Edのこのブログエントリに対して Alan Lepofsky氏が Mazel Tov とコメントしているのに対し、 一方で、Alan の結婚報告エントリに対して、同じように Ed が Mazel Tov とコメントしているのが興味深いです。

2013/02/03

IBM Connect 2013

今年は Lotusphere/IBM Connect 2013 に参加することが出来ました。私は 6年ぶりの参加です。OGS(Opening General Session)の内容は、既にメディアで報道されていますので、ここでは私が現地で感じた印象を簡単に書いてみます。

1. Lotusphere/IBM Connectはコミュニティとなっている
全体的に、参加者は1年に1度、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オセアニア、とロケーションに関わらず、ここの場で再会出来ることをとても楽しみにしているように見えました。
Facebook/Twitter時代になり、オンラインでの仲間から、年に1度のオフライン交流、というのも、楽しむ材料になっているのだと感じます。
各国、各地域ではユーザーグループがありますし、IBM Champion制度なども、強いコミュニティを作るのに一役買っているのだとも感じました。

2. 存在感の大きい IBM Champion たち
今回、What's new セッションだけでなく、IBM Champion たちの、ノウハウセッションにもたくさん行ってみました。どのセッションでも思うのが、Championたちの、強い情熱と高い知識、そしてセッションの運び方の上手さです。
例えば、Mat Newman, Chris Miller, Nathan Freeman, Paul Mooneyたちのセッションに出席しましたが、どれもすごく魅力的なプレゼンテーションで、とても刺激的でした。

3.気になった製品
いろいろなセッションに出席して、What's new, や、ベストプラクティスなどを拝聴しましたが、今後気になった製品は、以下のあたりです。もちろん、それ以外も注目でしょうが。
  • IBM iNotes 9.0
  • Notes Browser Plug-in (NBP)
  • IBM Docs
 iNotes と NBPは相性が重要だと思っていました。わりと綺麗に統合されてそうなので、快適に使えそうな気がします。
IBM Docsはソーシャルエディティングという形態に未来を感じました。私を含め、簡単にこの業務スタイルにいけるかは未知ですが、ソーシャル・エディティングに対応した働き方が出来るかどうか、は、今後の重要な能力になるように思えました。

IBM Connectの中では、既存のNotes/Domino に対して有効なテクニックもたくさん紹介されていたので、今後はそれらについて少しずつ記載していきたいと思います。